前職で上司だった方がブログでオススメしていた本を読んでみました。タイトルの通り「繁栄から取り残された白人」の労働者層から抜け出してイエール大学を出て弁護士になった人の話で、その紆余曲折ぶりがとにかく面白く、先が気になって一気に読んでしまいました。
ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~
わたしの地元は埼玉県の住宅地で地元の公立の中学校に通っていたんですが、20歳のときに成人式で再会した4-50人の集まりの中で大学に行ったのは自分含めて数人しかおらず、男はほとんど肉体労働してたことを思い出しました。自分の場合は父親は大学を出て国家資格で稼いでいたし、兄たちも勉強して大学行くのが当たり前という環境でしたが、今振り返ると当時の家の外の環境そうではなかったんだなーと思いました。わたしも当時はけっこうヤンチャな友達と付き合っていたので、親はひそかに心配していたんじゃないかと思います。
本の中でも書かれてますが、こういう環境から抜け出すのに必要なのは能力うんぬんよりも、安心できる場所とか近いところにロールモデルがいるかどうかというのが大事な要素になる気がします。あと著者の場合は海兵隊でしたが、キツいことを手を抜かないで全力でやることや、新しい環境に飛び込んで違う視点を得ることは前に進む力に繋がると思います。著者とはレベルはだいぶ違いますが、自分の場合は中学生のときの運動部の練習とか大学生のときにイギリス留学で初めて海外に出た自分の経験を重ねながら読んでいました。