日本で退職代行サービスが流行る理由

転職の理由という記事で書いた友人の話の続き。転職活動の結果めでたく外資企業から待遇の良いオファーを受けて退職を決意した友人が満を持して上司に退職の旨を伝えたところ、部長やら役員やらが出てきて引き止められたとのこと。有能な人材を引き止めようとするのはまぁいいとして、その引き止め方がまた日本企業らしくて驚きました。

「外資は厳しい」とか「別業界に行って通用するわけない」とか不安を煽る言葉を浴びせられたそうで、いくら引き止めたいと言っても、その言い方では反発を招くだけだと思います。勤務地や待遇についても何かしらオファーすると言っているそうですが、会社にとって重要な人材でずっといてほしいと思うのなら、その前の段階でプライベートの事情を汲んで柔軟な対応をすべきところをお役所的な邪険な対応をした上で、辞めるといったらコロッと態度を変えるというのは会社としてどうなのかと思います。

それにこういう不透明な意思決定をする土壌があると、欲しい条件は政治的な手段で手に入れようという話になってくるし、仮にこれで交渉して良い待遇を勝ち取って会社に残ったとしても、日本の公平至上主義的な文化では「あいつだけズルい」とかいう話になって肩身が狭くなるのがオチでしょう。この一連の話を聞いて、だから日本では退職代行業者なんていうのが流行るんだなと実感しました。

ちなみにわたしは今まで外資日本法人と日系香港法人で2回退職してますが、どちらも上司と1時間ほど会議室で話しただけでスッキリと辞めさせてもらい、2回目に至っては社長に「そろそろ旅立つ時だと思ってた」的なことまで言われて、頑張れと背中を押されたぐらいでした。外資では待遇を交渉したいなら交渉するだけ。人が入れ替わるのは当たり前なので、辞める意思を固めた人をいちいちそんなに頑張って引き止めたりはしません。やはり自分は外資の水が合うみたいです。

香港ローカル幼稚園K1の申請プロセス – 2020/2021版

早いもので来年娘が3歳になり、幼稚園の年少にあたるK1の年齢に。インターも日系もやめてローカル幼稚園に申し込んでみようという方針転換により、申請プロセスを調べていました。複数の幼稚園に申し込めるのですが、全員の子供が幼稚園に行けるよう調整をするため、教育局に登録するプロセスがあります。これは幼稚園の学費補助スキームに乗るためにも必須なので、ちゃんとやっておく必要があります。

教育局のサイトはちょっと情報詰め込みすぎで読みにくいですが、下記ページに申請プロセスの情報がまとまってました。とりあえず教育局が発行するRC(Registration Certificate)を申請するフォームがあったので、記入して提出しようと思います。ちなみにRCは香港ローカルの子供向けで、うちの娘は母親が中国人なので該当しますが、両親とも外国人だと対象外となります。

Admission Arrangements for Nursery (K1) Classes in Kindergartens for the 2020/21 School Year

まだどこの幼稚園に申し込むか決めていませんが、大体今月から10月までぐらいが申し込み期間になっていて、11月に面接、12月20日までに幼稚園から合否の通達という共通のスケジュールが組まれているので、各幼稚園バラバラよりは分かりやすくて良いなと思いました。ちなみに教育局と関係ないインター幼稚園は共通のスケジュールはありませんが、大体申し込みは同じ9-10月、面接が年明けにあって合否判定は春前が多いようです。

無許可デモと今後の身の振り方

週末は無許可デモと警察の衝突で、土曜日の夜には近所で警察が威嚇のために発砲したりとか、もう大変なことになっているようです。日曜日は必要最低限しか外に出ず、家で丸一日娘と遊んだり、家事をこなしたりしてました。政府は強気のようですが、どういう形で収束していくのか分かりません。デモをする香港人の気持ちはまぁ分からないでもないですが、中国というスーパーパワーに対して香港市民に何が出来るかという点に関してはわたしは全く悲観的です。

一つ思ったのは、これ自分が香港の若者の親だったら気が気じゃないなと。大学生ぐらいの血気盛んな息子とかいたら、もう毎週末が恐ろしいと思います。逆に自分が香港人の若者だったら、たぶん冷めた感じでコツコツ勉強でもしてると思います。自分が大学生の時は政治経済学部にいたこともあって、政治や経済の仕組みについて講義を聞き、関連する本やニュースを読んだりしていて、その時からずっと失望しかしていないというか、ニュースを読むたびに「全然ダメじゃんか」と思った記憶しかありません。

そういうことの積み重ねがあって、日本を離れて早8年になるわけですが、その後も日本の状況は変わらないどころか悪化してます。さらに移住してきた香港も雲行きが怪しい。自分と家族の身は自分で守るしかないという確信をさらに深めています。あと1年ちょっとで永住権は取れるので、そのあとの身の振り方は考えないとなと思います。英語圏か、逆に深センとか中国本土にもう一回住んでみてもいいかなとか妄想しています。

香港の幼稚園と学校ランキングサイト「Book of School」

娘をローカル幼稚園に入れようかと思っていて、どこに申し込めばいいのか分からないという話を同僚としていたら、見せてくれたウェブサイトがBook of School。大学とか高校のランキングは見たことありますが、幼稚園や小学校からというのは初めて見ました。同僚曰くランキングが上になればなるほど、親の傾向として比較が大好きで付き合いの面倒くささが上がるということです。

他にも幼稚園のサイトを見ていると、「卒業生はどの小学校に入った」という進学実績が掲載されていたりして、今まで高校から大学の進学実績ぐらいしか見たことがなかったので驚きました。香港の教育は競争が激しいと言いますが、こういうランキングを熱心に作ったり見て比較する大人がいるから競争が激しくなるわけで、環境というのは勝手に出来上がるのではなく、そこに参加する人が作り上げるものなんだなと思いました。

わたしも妻もこういうローカルなランキングやブランドに全く価値を感じないため、どこの誰がどんな基準で作ったかも分からないランキングよりも、自分の基準で判断して選択しようと思います。一方うちは親が日本人と中国人なので香港ローカルな基準を軽視しても、ある意味「外国人だから」で済む話だし、ずっと香港にいるとも限らないのでいいですが、おそらく香港人同士の親だと親戚や友人や同僚などからのピア・プレッシャーが凄いのだろうと想像します。

香港の私立病院の入院費用

娘が生まれて初めて2日間入院して、昨日退院しました。だいぶ元気になって一安心でしたが、退院のときの支払いでビックリしました。1万香港ドル(約14万円)をデポジットとして払っていたので、まぁその中で収まるだろうと思っていたら、請求額は2日合計で1.4万ドル(約19万円)で、追加で4000ドル支払いました。大部分は保険でカバー出来るはずですが、入院したのも大部屋だったのに1日あたり10万ちかくするのかと。

うちの会社はちょっとてきとうなので会社で契約している医療保険はなく、年間予算いくらと決められて個人で保険を選んで買って会社に請求するスタイルです。ちなみに会社が契約する保険は通常従業員のカバーだけで(大手銀行とかだと別ですが)家族は自動的にカバーされず、わたしの場合は妻も働いてないので、予算の中で家族全員分の入院だけカバー出来る保険を買っていたのが幸いしました。外来までカバーする保険は値段が高いので、外来は全額自分で払っています。会社のお金で買う医療保険が自分で選べるのは珍しいと思うので、おそらく普通の香港人は子供の医療保険は自分で買っているのだと思います。

うちの娘は2.5歳にして初めての入院でしたが、特に子供はけっこう簡単に入院するものなので、買っておいた方が良いでしょう。民間民間の保険を買うのも使うのも初めてで、ちゃんと支払ってもらえるまで完全に安心はできませんが、親として香港住民としてちょっとした経験を積んだ1週間でした。

娘が入院しました

昨晩、娘が初めて入院しました。1週間ほど風邪気味で咳をしていて数日前から熱が出ていたんですが、1度医者に見せて熱を下げる薬を飲ませたら下がっていたので様子を見ていたら、薬を飲んでも熱が39度超えのまま下がらなくて心配なので夜8時頃いつも行っている病院に。熱と心拍数が高いのが心配なので一晩入院して様子を見ましょうということに。妻が付き添って、わたしは面会時間終了の10時頃に帰宅。夜中に普段見てくれている先生も来てくれて見てくれたそうです。

今日仕事に行く前の面会時間に様子を見に行ったら熱も下がってだいぶ元気になっていたので、今日中には家に帰れそうな雰囲気でした。喉がけっこうひどい炎症を起こして高熱を出したとのことで、扁桃腺の炎症はわたしも毎年2回ぐらいやるやつなので、こういうのも遺伝するのかなと思いました。とにかく、初めての入院でドタバタしてかなり疲れました。

次のスマホ

今のシャオミのスマホを使い始めてからもうすぐ3年経ち、バッテリーも短くなってきたので買い替えを検討中です。シャオミユーザーになって5年ぐらい経ってそろそろ別のブランドを試してみたいという気持ちもあり、同僚が使っている同じく中国ブランドのOnePlus 7 Proになびいてました。ただし、値段が最低スペックでも5698香港ドルからということで、シャオミユーザーにとっては高額なので躊躇してました。

そこで、狙ったかのようにシャオミがつい先日小米9T Proを発表しました。同じノッチなしのディスプレイ、インカメラが飛び出すのも全く同じで、デザインは完全なるパクリと言われても仕方ない感じです。が、メモリとストレージを同じ8GB+256GBにするとシャオミの値段はOnePlusより3000香港ドル近く安く、ほぼ半額。OnePlus 7 Proの一番の売りはディスプレイのリフレッシュ・レートが90Hz(通常のスマホは60Hz)のため画像がめちゃくちゃ滑らかに動くことで、小米9T Proはもちろん60Hzなので違いはあるんですが、それに3000香港ドルも価値があるかというと正直微妙です。というか、そもそも90Hzだとどんな感じなのか使ったことがないので分かりません。

というわけで、結局シャオミユーザーは卒業せず、次のスマホは小米9T Proにしようと思います。ちょうどもうすぐわたしの誕生日なので、妻の承認を得て予約します。今シャオミは現行機種との下取りサービスもしてるので、資源を再利用出来てエコです。

娘の幼稚園について方針転換

今年も翌年の幼稚園の申し込みシーズンになりました。色々と考えて妻と議論を重ねた結果、もうインターも日系もやめてローカル幼稚園に申し込んでみようということになりました。

つい先日までインターに傾いていたんですが、学費は幼稚園でも年間8-15万香港ドル(100-200万円)とかなり高額のため、そのために両親ともにフルタイムで働いてヘルパー雇って全ての金銭的リソースをつぎ込むのは得策ではないという結論に至りました。娘は中国人の母を持つ香港生まれの香港人なので、ローカル幼稚園ではK1(3歳)以降は政府の補助も受けられるので学費は激安か、場合によっては無料です。それで浮いた分を他の習い事なり日本語補習なりサマーコースなりに振り向けた方が楽しく、親の金銭的プレッシャーも少なくてハッピーなんじゃないかというアイディアです。香港は幼稚園から英語と広東語か普通話のバイリンガルのところもあるので、ついでに娘は広東語も身につくと思います。

ローカル幼稚園については評判とかよく分からないので、妻の友人ネットワークを使って調べてもらうことにします。けっこう急な方向転換となりましたが、教育のために経済的に無理をして家庭の雰囲気が悪くなったら元も子もないし、自分たちなりに考えた結果ということで納得しました。

香港版スキルマッチングアプリ「Hello Toby」

日本のスキルマッチングアプリ「Anytimes」とほぼ同じコンセプトの香港版コミュニティマーケットプレイス「HelloToby」を見つけました。家事代行とか子守、語学やヨガの先生まで見つけられます。子守はいつも頼みたいと思いつつ、なかなか手を出せず、他人に子供を預けるのはやっぱり気が引きます。うちはヘルパーなしなので、疲れたとき家事代行を頼みたいです。あとバイトで日本語の先生でもして小遣い稼ぎたいです。

HelloToby | Hire Freelancers and Local Service Businesses in Hong Kong| HelloToby

プロテストと香港の行末と深セン

日曜日のデモは近所のビクトリア・パークで行われたので、我が家は万が一に備えて家から一歩も出ずに過ごしました。窓から見える道には昼すぎから夜までひっきりなしに人が往来していて、後から170万人という数字を見て驚きました。今回は警察との衝突や暴力沙汰もなく平和裏に終わったということで、ひとまず良かったです。

一方でSCMPとWeChatで流れてきた「北京中央政府が香港の隣の深センをモデル都市として開発するプランを提示した」というニュースは今後の展開の方向性や可能性を示唆しています。当然のことながら共産党の指導のもとでという前提ですが、政治体制や法制度も含めた改革も許すということで、これは既に一部貿易を自由化したりして始まってはいますが、中国政府が深センをモデル都市として香港とは趣の異なる特区としてもっと踏み込んだ1国2制度を始めるとなれば、香港の地位は大きく揺らぎます。深センに外資企業を誘致するということで、将来的には香港から深センへの企業の移転ということも起こり得るかもしれません。

Beijing unveils detailed reform plan to make Shenzhen model city for China and the world | South China Morning Post

今回のデモで香港市民が求めている一定度の政治的自由というものを仮に認めたとして、その対価として経済的な地位を深センに奪われて景気が悪くなって経済が停滞するという結果を招いたときに、お金に敏感で現実主義な香港人はそれを許容できるのか。わたしは個人的には香港の大半の人たちは何よりも現実とマネーに重きを置くビジネスマン気質の人たちだと思っているので、中央政府のやり方は香港人の痛いところを突いているんじゃないかと思います。