学生時代に司馬遼太郎にハマったり昔から歴史はけっこう好きな方だったんですが、最近その趣味がぶりかえして世界の色んな国に関する本を読むことがマイブームです。たまたま手にとった物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年 (中公新書)を読んだら、ムチャクチャ面白かったです。
小さな都市国家で香港と似たような感じの国というなんとなくのイメージしかなかったシンガポールの歴史を読むと、イギリスをベースにしているという共通点はあるものの、これだけ人工的で1人の人間の思想が反映された国というのは世界でも異例で、シンガポールだけじゃなんじゃないかという気がしてきます。「国を人工的にゼロから作る」という設定のSFを読んでるような気持ちになりました。
そもそも人がほとんど住んでいないジャングルだったところから始まり今のアジアトップの経済状況にまで至ったのはものすごいことですが、それを支える政治や教育などのシステムがまた特殊で面白く、香港もシンガポールを非常に意識して色々な施策をしているそうですが、シンガポールの体制は特殊すぎてマネ出来るものじゃないなと思いました。