昨日で香港返還からちょうど22年。毎年この日はデモの日になってますが、今年は「逃亡犯条例」の件もあって例年より参加者が多かったそうです。1国2制度が揺らいでいるのは間違いないと思いますが、そもそもこの体制が一応維持できる約束になっているのは残り28年。その後はなにしろ相手は中国政府なので、鶴の一声で何が起きてもおかしくないと言っても過言ではありません。28年後にはもしかしたら中国大陸の各都市が世界最強になっていて、香港なんか別にどうでもいいとなっているかもしれないし、またはその逆もあるかもしれない。つまりどうなるか全然わかりません。
今もう始まっているのかもしれませんが、そのタイミングに向けて移住を計画したり準備をする香港人が増えるのだろうなと思います。政治体制の変化によってなにか不便を被るという場合には、我が家にとっては日本は1つの逃げ道というか選択肢となるわけですが、それがない香港人は香港返還のときに起こったのと同じように英語圏の国とか台湾の永住権を取ろうと考える人も多いと思います。
こういう不透明な状況なので、おそらくアジアに移住を考える外国人も香港よりはシンガポールという流れになるんじゃないかと思いますが、わたしと妻はあと2年で永久居民になるし、今のところ快適なのでとりあえず香港に居座ります。ちなみに28年後にはわたしは生きていれば62歳になりますが、そんなに先のことは不確定要素が多すぎてもう考えてもしょうがないので考えません。