香港消費券計画

香港政府が「消費券計画 Consumption Voucher Scheme」なる新しいコロナ対策を打ち出しました。要は昔日本でもあった地域振興券みたいなクーポン5000香港ドル(約7万円)です。去年1万香港ドルずつ現金を配ったときはコロナで所得が落ちた人に対する補填のような意味合いが強かったと思いますが、今回はクーポンなので完全に消費を促すのが狙い。

クーポンの配布はもちろん紙とかじゃなく、香港版AliPayとWeChat Payそしてオクトパスカードで受け取れる形になっていて、さらに5000香港ドルを一気に配るのではなく2回に分けて配ることで消費を促すという方法が取られてます。

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前回香港永久居民になりたての時に1万香港ドルもらってラッキーと思ってましたが、今回も香港には住んでないですが条件満たしているようでもらえるみたいです。ちなみに今回の条件は香港永久居民だけでなく配偶者なども含みますが、過去2年間以上香港にいない人は除くという形なので、わたしだけでなく妻ももらえそうです。

と言ってもこれは基本的に香港でしか使えないクーポンなので有効期間中に香港に行けないと使えないという。香港と中国の国境が開いたら爆買しに行こうと思います。

ワクチンで香港の隔離期間短縮

これこれ待ってました、という政策が香港から出ました。ワクチンが打ち終わり、直前の抗体検査とPCR検査に問題がなければ香港に渡ったあとの強制隔離期間が1週間に短縮されるということです。まずは香港居民が6月30日から、非香港居民は1ヶ月ほど後から開始されるそうです。

Hong Kong to Cut Quarantine Time for Vaccinated Travelers – Bloomberg

今後こういう動きが各国で広がっていくことになると思いますが、自分にとって重要なのはもちろん日本と中国の政策。中国は中国産ワクチンで日本は欧米産ワクチンということで、両方打つことは出来ないので自分はどちらか選ばないといけませんが、中国国内での移動とかの利便性を考えても中国で生活していて中国産ワクチンを打たない選択肢はないのかなと思い始めてます。

中国では健康码と呼ばれるアプリの機能でPCR検査の結果やワクチン接種の有無などが一元管理されています。今後どうなるか分かりませんが、中国国外で他のワクチンを打ったとしても基本的に中国国内の住人向けである健康码にはおそらく反映されません。日本から中国への再入国や中国国内の移動とかで必要となりうる証明に役に立たない可能性があり、中国産ワクチンを打つのが賢明かなと。

ちなみに深センでの外国人のワクチン接種は「健康深圳」というWeChatミニプログラムから予約するんですが、いまだに予約の枠は少ないようで何度か見ましたがいつも空きがありません。予約が出来れば中国産ワクチンを打とうかなと思います。

身の振り方

ちょっと仕事がらみで面白い記事を見つけました。生産性うんぬんはともかく、営業の役割分担については意識してなかったので面白い分析だなと思いました。自分は香港法人ですが日系企業の営業部門にもいたことがあり、当時を振り返って確かにと思いました。

優秀な人材の外資系への流出が止まらないメカニズムと対策

 

外資の特にB2Bクラウドサービス企業では日系企業の営業部隊が担っている機能を下記の4つの部門に分けているということで、確かに日系企業の営業部門では営業がほぼ全部やってました。一方、同時期にこの日系企業がアメリカの企業と協業していて、このパートナー企業がまさに外資B2Bクラウドサービスの会社。そこのカスタマーサクセス部門の一員として2年半ほど働いていたことがあります。

 

  • デマンドセンター
  • インサイドセールス
  • セールス
  • カスタマーサクセス

 

そして今の会社は外資企業では元々プロジェクト要員でしたが、コンサル会社の特徴としてポジションが上がるとセールスの比重が高まっていくので、また全部やっています。オフィスの売上目標を背負い、既存顧客満足度を保ってLTVを上げ、マーケティングや見込み客探しもやっているということで、それぞれのステージで必要とされるマインドセットが異なるわけですが、わたしは明らかにハンター気質がなく、経験からも性格的に間違いなくカスタマーサクセス部門向きだと思っています。

 

このへんをうまく折り合いがつけられるといいですが、将来的に売上背負うのに疲れる可能性はあるなと思いました。そう考えると次のキャリアの方向としては外資B2Bクラウドサービスのカスタマーサクセスに戻るか、あるいは顧客側のデジタルとかデータ絡みのポジションを狙うかという所になってくるかなと思います。

香港が大規模ワクチンプログラム開始

香港がついに大規模なワクチンプログラムを開始しました。今まで医療関係者や高齢者などに限られていた対象者が30歳以上に大幅に下げられて550万人が対象となるそうです。香港の人口の8割近い数なので、ちゃんとワクチンの効果があれば香港は集団免疫獲得ということになります。

Coronavirus: Hong Kong expands vaccines to 5.5 million people, while experts find no evidence directly linking Sinovac jabs to seven deaths | South China Morning Post

ドバイは人口が少なくて大部分の人口にワクチンを打ち終わり、海外から飛行機で行って陰性証明があれば着いてから隔離がいらない数少ない都市の一つになってますが、国際都市である香港もそういう地域の1つになっていきたいのは間違いないと思います。大部分の人に打ち終わればまずは中国との往来は簡単になる見込みで、6月頃には広東省と香港間の往来は隔離がなくなるとの噂も出ています。

わたしも家族も一応香港居民なので予約して行けば打てるわけですが、今のところ隔離措置も変化がないのでしばらく様子見ですが、隔離がなくなればワクチン打ちに香港行っても良いかなと思ってます。ただ、今各国間で作ろうとしてるワクチンパスポートでは打ったワクチンの種類によって扱いが変わるはずなので、出来ることならシノバックなど中国製よりも早く国際的に認知されるであろうファイザーとか欧米企業のワクチンを打ちたいところです。

ちなみにワクチン接種の予約はここから出来るみたいで、香港にいる同僚の中にも打つ人が出始めています。

COVID-19 Vaccination Programme – Booking System

「人新世の資本論」読了

家族に勧められて人新世の「資本論」 (集英社新書)という本を読みました。マルクスの資本論は聞いたことあるけど「人新世」ってどういう意味、そもそも読み方わからないっていうレベルの理解から読みました。この言葉の意味は本を読めば分かるとして、内容は圧巻というか、若い日本人の学者でこんなモノを書ける人がいるんだということにまず驚きました。膨大な研究から新しいアイデアを分かりやすい形で伝えるのは、読んでいる感じとしては欧米の学者が書いたモノに近いです。

読みながら思い出したのは、ちょっと前に読んだホモサピエンス全史。人類が自ら生み出した農耕技術によって逆に苦しめられているという分析は資本主義と通じるところがあります。種としてのホモサピエンスは農業革命や資本主義によってその数を膨大に増やし、それは遺伝子レベルでは繁栄したと言えるのかもしれませんが、一方で個体の幸福は損なわれさらに昨今は環境破壊によって持続可能性が脅かされるに至っています。

この本の根本にあるのは資本主義への強い批判ですが、新自由主義がキツいというのは自分も香港生活7年でけっこう身に沁みていて、全ての人に共通で必要なものを資本主義に任せるとどうなるのかというのは香港が体現しています。例えば香港ではカネがあるかないかで受けられる医療のレベルが大きく変わります。妻が1年半ほど前から使っている薬は深センでは公的医療保険の対象で、香港で同じモノを使うと10倍のコストがかかります。金持ちによる投資が集中する香港で住居が異常に高いのは知っての通り。医療や住居、水、電気、化石燃料といった生活に必要な共通の資源を資本主義に任せてはいけないというのは完全に同意します。

一方、本の中でGAFAやウーバー、Airbnbも「コモン」として共同管理すべしと書いてあって、これはイマイチどうやるのか想像も付きませんでした。従業員かユーザーが民主的に管理するとして、こういうグローバル企業は軽く数万人という従業員と何億というユーザーがいるわけで、その意見をどうまとめるのか。さらに仮に民主的に管理できたとしてもグローバル企業で働く人達が必ずしも皆環境の持続可能性を優先するわけではなく、ビジネスを伸ばして給料を増やしたいという短期的な視点で決断をする可能性も十分あります。このあたりは啓蒙活動で世論を作っていくしかないんでしょうが、コモンの民主的管理=脱成長・環境保護という風に一筋縄には行かないんじゃないかと思いました。

世界の民主主義国家が衆愚政治に陥ってしまうのを見るにあたり、それがコモンの民主的管理にも起こらないとは言えるのか。民主主義国家が自国の短期的利益のために争っているのと同じようなことが、コモンの管理においても起こり得るんじゃないか。民主的な決定をできるようになったととして、そのときに民が何を優先するかが重要で、その理解とレベルを引き上げていくことが大きな課題だと思います。

とても勉強になったと思いつつも、経済モデルの転換という大きすぎる話題の前に何が出来るのか分かりませんが、この本にある通り身の回りの出来ることからやっていくしかないのかなと思います。わたしはまさにGAFAのパートナーとして資本主義ドップリの世界で働いていて疲れるので、有機栽培とかして自給自足したいです。

 

妻卒業決定

妻の修士課程が終わる予定で年末に最後の課題も提出し終わったんですが、めでたいことにこのあいだ香港大学から無事今年卒業見込みとの連絡が来ました。これで夫婦揃って最終学歴は香港の大学院卒になりました。卒業式は10月か11月ぐらいなので、その頃にはワクチンパスポートが出来てコロナも落ち着いてるでしょうか。もしオフラインで卒業式があって、隔離なしで越境出来るようになっていれば、久しぶりに皆で香港に行ければいいなあと思います。

香港政府のワクチン供給計画では2021年中に大部分の香港居民がワクチン接種出来る見込みということなので、計画通りに事が進むことを祈るばかりです。中国は1500万人、アメリカは3000万人、イギリスは80歳以上の人の80%がワクチン接種完了というニュースもありましたが、香港はまだ大きな動きはないみたいです。

妻の修士課程が終わる

妻が3年ほど前から香港大学の大学院にパートタイムで通っています。通っていると言っても今年に入ってからはずっとコロナで対面授業はなく、ずっとリモートですが。今年の年末に単位を取り終わる予定で、今卒論に取り組んでます。順調にいけば、というか卒論の締め切りが今月までなので、年内に全部終了する予定で既に最後の講義も受け終わっています。

思えば娘が生まれて6ヶ月の頃から夏休みと冬休みを除いて週に1-2回、各3時間ほどの講義を受けていて、わたしは特に最初の数ヶ月はかなり悪戦苦闘しつつ娘と1対1の時間を乗り切っていました。平日の夜の講義の時は特に仕事との折り合いでキツい時もありましたが、仕事あがりに直接大学に行ってまだ1歳にもならない娘を妻からバトンタッチで受け取りキャンパスで遊んでいたのは今となってはなかなか良い思い出です。3年前の最初の講義の時は娘がママがいなくて大泣きしてどうにもならなかったことをまだ覚えてます。

自分もまだ娘が生まれてなかった時に香港科技大学の修士課程をパートタイムで修了しましたが、そういう思い出もあって妻の卒業は自分のよりも断然感慨深いものがあります。もう1回やれと言われたらイヤですが、やってよかったと思います。

香港政府のワクチン供給計画

今週金曜日から休暇に入るので、今年の稼働日も残り4日となりました。娘の幼稚園は既に2週間のクリスマス休暇に入り、家はもう休みモードに入っています。今年は日本に帰れないので年末感があまりなく、1年の締めくくりとしては物足りない感じになると思いますが、ゆっくり休みたいと思います。いざ帰れないとなると、やっぱり年末年始は日本のふわっとしたハッピーな雰囲気を味わいたいなぁと思います。

とにかく早くコロナ収束してほしいですが、現状自分が接種できる可能性のある場所でワクチンが早めに出回りそうなのは香港かもしれません。香港政府が12月11日に下記のようにワクチンの供給について計画を出しました。

(1)香港政府は、既に2社の製薬会社との間で新型コロナウイルスのワクチン供給について合意。他企業とも引き続き協議を行っていく。2社の内訳は、シノバック(科興生物・中国)、復星医薬(中国)・BioNTech(ドイツ)・ファイザー製薬(米国)の共同開発
(2)シノバックのワクチンは、早い場合には来月から香港に約100万本供給される予定。復星医薬(中国・ドイツ・米国)のワクチンは、来年第1四半期に供給される見込み。
(3)市民のワクチン接種については、約300万人の優先接種者(医療従事者や高齢者等)を決定の上実施する。来年中には大部分の市民がワクチンを接種できる見込み。

1月にも供給開始され、2021年度中に大部分の香港居民がワクチンを接種出来る見込みということです。ワクチンの効果や副作用に関する十分なデータがなく、実質的に最初に接種する優先接種者が大規模なテスト代わりになるという話なので来年どうなっているかは分かりませんが、少なくとも日本はまだザックリとした計画も発表されてなく、香港は人口が少なくて政府が金持ちなので出回るのが早そうな気がします。もしちゃんと副作用なく効果があってワクチンを打てるとなれば来年ちょっと香港に行って打ってこれるんじゃないかと希望的観測をしてます。ワクチン打ったら越境の際に隔離が要らない状態になってることが前提ですが。

ちなみに、深センで医者をやっている妻の妹は既にシノバックのワクチンを打ったそうで、ある意味強制的な大規模テストに参加しています。今のところ特に大きな副作用とかはないみたいですが、妹が言うには中国のワクチンは欧米のと比べて毒性が弱くなっていて効き目がどれくらいあるか微妙らしいです。

香港に隔離なしで行ける

日本大使館からいつもの「香港政府の防疫措置等に関するお知らせ」が届きました。今まで大体これこれの措置が追加されます又は延長されますという話ばかりだったんですが、今回は下記の通りビッグニュースが入ってきました。

広東省・マカオから入境する香港居民の検疫免除
11日、香港政府は、この23日(月)から【回港易スキーム-広東省及びマカオから入境する香港居民への検疫免除計画(Return2HK)】を以下のとおり実施する旨発表しました。
(1)香港居民であり、且つ過去14日以内に香港、広東省、マカオ以外の滞在歴がない場合には、香港入境時の検疫を免除。
(2)本計画の実施当初は、深せん湾出入境ポイントからの入境者数を1日3000人、港珠澳大橋出入境ポイントからの入境者数を1日2000人に制限。
(3)本計画の利用を希望する香港居民はオンラインで申請。第1期申請受付期間は11月18日から21日まで。
(4)申請を受理された香港居民は、広東省又はマカオにある香港政府承認の医療機関で核酸検査を受け陰性証明を取得。検体採取は香港入境日及びその前3日以内に実施。
(5)入境者は、入境前にウイルス検査の陰性結果を広東省健康コード又はマカオ健康コードに転送し、その他の必要情報を入力して健康申請を完成。その後、緑色QRコードが発行され、香港入境後の14日間の強制検疫が免除となる。

つまり、広東省に住んでいて香港居民でもあるわたしや妻、娘は隔離なしで香港に渡れますが、大陸に戻るときはまだ隔離が必要。片側だけでも隔離がなくなったのは良いニュースですが、戻るときが大変なのでまだ香港には行けません。最近は香港への入境規制も日本含むハイリスク地域から来た人はホテル隔離が必須になったりと厳しくなっていて、中国と近いレベルになってきてます。これで感染を抑え込めれば香港から中国への越境も隔離なしになる日が来るかもしれません。

香港 – 深セン間ですらいまだにこんな調子なので、中国 – 日本間が隔離なしになるのは、ワクチンが出回ってからになると思っています。来年の娘の夏休みの頃には日本に行きたいなーと思ってます。

在宅勤務のこと

郊外在住と週1回の在宅勤務を活かしてゴルフの朝練したり、生活が豊かになっている感じがします。香港でコロナで在宅勤務が必須だったときは1日でも早くオフィスに戻りたかったですが、今は娘も幼稚園に行き始めたしむしろ在宅勤務を増やしたいぐらいです。香港の狭小住宅での在宅勤務は息がつまりますが、今は深セン郊外の広めの家なので部屋1つを自分の仕事スペースに出来て全くもって快適です。

東京にいる友人はもう何ヶ月もほぼ在宅勤務していると聞いていて、香港の感覚でキツイだろうなーと思ってましたが、住環境によっては意外と大丈夫なのかもしれません。日本ではコロナが収まった後も在宅勤務したいという人が増えていると聞きましたが、住環境がよく整っている人はそうなるよなと思いました。わたしの仕事もお客と顔を合わせることは少なく、ほとんどリモートで解決するので、もはや逆に週に在宅勤務4日のオフィス1日ぐらいにしてほしいぐらいです。