日本ディール

久しぶりにちょっとワクワクする商機が珍しく日本から巡ってきました。最近は深センに異動させてもらったりけっこう無理を聞いてもらってるので恩を返す意味でも、辞められたら絶対に困るという状況を作るためにも是が非でも日本絡みのディールは取りたいところです。そもそもわたしは社内で唯一日本語を喋るレアキャラで代役が見つけにくいので立場が危ないというわけではないんですが、このディールがまとまれば少なくともあと2年ぐらいはレアキャラ需要は安定しそうな感じです。

香港の医療保険と年間の医療費

このあいだ娘が初めて入院して香港の私立病院での入院費用にビックリさせられましたが、医療保険に入っていたので保険会社に必要な書類を全部送ったところ、2週間ほどでメールが来ました。内容を見ると1.4万ドル(約19万円)のうち入院中の食事とか医療行為と直接関係ないものを除いて1.3万ドルほどが支払われるそうで安心しました。去年家族全員の入院をカバーする医療保険を買っておいた自分を褒めてやりたいです。

香港の私立病院は外来も費用が高くてちょっとした風邪でも500香港ドル(約7000円)とか取られますが、私の場合は外来は行ってもせいぜい年に2-3回だし、保険で外来カバーしようとすると高いので諦めて家族全員入院だけカバーにしたのはファインプレーでした。システムが全然違うので日本の社会保険料と比べるのもアレですが、年間で見たときに家族一人あたりに払っている医療費がせいぜい数万円というのは悪くないと思います。

日本で退職代行サービスが流行る理由

転職の理由という記事で書いた友人の話の続き。転職活動の結果めでたく外資企業から待遇の良いオファーを受けて退職を決意した友人が満を持して上司に退職の旨を伝えたところ、部長やら役員やらが出てきて引き止められたとのこと。有能な人材を引き止めようとするのはまぁいいとして、その引き止め方がまた日本企業らしくて驚きました。

「外資は厳しい」とか「別業界に行って通用するわけない」とか不安を煽る言葉を浴びせられたそうで、いくら引き止めたいと言っても、その言い方では反発を招くだけだと思います。勤務地や待遇についても何かしらオファーすると言っているそうですが、会社にとって重要な人材でずっといてほしいと思うのなら、その前の段階でプライベートの事情を汲んで柔軟な対応をすべきところをお役所的な邪険な対応をした上で、辞めるといったらコロッと態度を変えるというのは会社としてどうなのかと思います。

それにこういう不透明な意思決定をする土壌があると、欲しい条件は政治的な手段で手に入れようという話になってくるし、仮にこれで交渉して良い待遇を勝ち取って会社に残ったとしても、日本の公平至上主義的な文化では「あいつだけズルい」とかいう話になって肩身が狭くなるのがオチでしょう。この一連の話を聞いて、だから日本では退職代行業者なんていうのが流行るんだなと実感しました。

ちなみにわたしは今まで外資日本法人と日系香港法人で2回退職してますが、どちらも上司と1時間ほど会議室で話しただけでスッキリと辞めさせてもらい、2回目に至っては社長に「そろそろ旅立つ時だと思ってた」的なことまで言われて、頑張れと背中を押されたぐらいでした。外資では待遇を交渉したいなら交渉するだけ。人が入れ替わるのは当たり前なので、辞める意思を固めた人をいちいちそんなに頑張って引き止めたりはしません。やはり自分は外資の水が合うみたいです。

無許可デモと今後の身の振り方

週末は無許可デモと警察の衝突で、土曜日の夜には近所で警察が威嚇のために発砲したりとか、もう大変なことになっているようです。日曜日は必要最低限しか外に出ず、家で丸一日娘と遊んだり、家事をこなしたりしてました。政府は強気のようですが、どういう形で収束していくのか分かりません。デモをする香港人の気持ちはまぁ分からないでもないですが、中国というスーパーパワーに対して香港市民に何が出来るかという点に関してはわたしは全く悲観的です。

一つ思ったのは、これ自分が香港の若者の親だったら気が気じゃないなと。大学生ぐらいの血気盛んな息子とかいたら、もう毎週末が恐ろしいと思います。逆に自分が香港人の若者だったら、たぶん冷めた感じでコツコツ勉強でもしてると思います。自分が大学生の時は政治経済学部にいたこともあって、政治や経済の仕組みについて講義を聞き、関連する本やニュースを読んだりしていて、その時からずっと失望しかしていないというか、ニュースを読むたびに「全然ダメじゃんか」と思った記憶しかありません。

そういうことの積み重ねがあって、日本を離れて早8年になるわけですが、その後も日本の状況は変わらないどころか悪化してます。さらに移住してきた香港も雲行きが怪しい。自分と家族の身は自分で守るしかないという確信をさらに深めています。あと1年ちょっとで永住権は取れるので、そのあとの身の振り方は考えないとなと思います。英語圏か、逆に深センとか中国本土にもう一回住んでみてもいいかなとか妄想しています。

転職の理由

学生時代からの友人の転職の話。新卒で東証一部上場の日系企業に入ってから今年の4月で10年プレイヤーとなった彼ですが、ついに転職を決意して、英語も堪能なのでいくつか外資企業で面接を受けて良い感触を得ているそうです。今回ソフトウェア関係の会社やサービスを手掛ける部署を受けているということで、ちょっと話をしました。転職活動自体はポジティブな話で良かったんですが、そもそもなぜ転職を決意するに至ったかというところで、聞いた話がちょっとショッキングでした。

日系企業らしく会社主導の転勤はよくあることで、彼は入社して以来、東京から地方、地方から東京、そしてこの春にまた東京から地方と3回目の転勤があったところでした。実はその転勤の前に家族の事情で東京に残りたいと会社に訴えたんですが、会社は即座に却下。その瞬間に10年勤めた会社への忠誠心は砕け散ったそうで、まぁ無理もないなと思いましたし、会社は家族の事情を面倒見てくれるわけではないので、それなら転職というのは普通だと思います。

うちの会社でも最近わたしの前上司だった人が同じような事情で香港からイギリスに異動になりました。もちろん会社に利益をもたらす引き止めたい人材であるというのは前提ですが、そういう人材はちょっとぐらい特別扱いしてでも融通を利かすという決断が出来る企業でなければ、これだけ転職が容易な時代に有能な人材は集められないと思います。多くの規模の大きい日系企業ではきっと誰もそういう決断が出来ないので、転職して外に出ていける人は遅かれ早かれ出ていってしまうと思います。

システムが気に食わないなら

このところ日本では参院選があったり、香港では逃亡犯条例のデモや揉め事があったり、政治絡みの話題が多いです。香港で暮らす日本人としては日本、香港どちらの政治にも思うところはあるし、どちらの国・地域も出来る限り暮らしやすい場所であってほしいと願う気持ちはあります。

日本に関して言うと、香港の人たちが切実に要求している民主主義体制があり、投票することで意思を表明出来るのは良いことであるのは間違いない。ただ、投票出来ればそれで社会がよくなるわけではなく、世の中には民主主義体制があっても社会的にうまくいっていない国なんて山ほどあるし、その逆もしかりです。政治体制というのはあくまでシステムであり、そこには常にそれを使う人がいて、常に変化していく環境があります。システムを人や環境に合わせてタイムリーに最適な形に変えられればベストなんでしょうが、そう簡単に変更出来ないのが民主主義というシステムの難しいところです。今社会経済的に比較的うまくいっている国や体制というのは、例えばシンガポールみたいにシステム自体が新しかったり、システムを比較的簡単に変えられたりする国なのかなと思っています。

いち小市民の立場として、自分のいるシステムが気に食わないとしたら、取れる対策は2つ。デモに参加したり投票したりして社会がよくなるのを期待するのが1つ。そして、どのシステムの1部になるか選択することがもう1つ。自分が生まれた国ではないシステムの1部になるということはつまり他の国に移住したり、永住権を取るということ。そしてそれを可能にするのは、その国の人と結婚する以外には、基本的にはその国に「来てほしい」と思われることです。シンガポール含む色んな国でスキル、お金(給料や資産)、年齢、教育水準といった項目が、移住者を受け入れる基準として使われています。わたしは日本を離れてから投票してないですが、どちらも同時に出来ることなので、システムが気に食わない人は両方やってみたらいいんじゃないかと思います。

香港のデモと選択肢

週末の3連休はまた深センの妻の実家に行ってました。なので話題になっている過去最大級のデモは見逃しましたが、会社の同僚たちも参加したぐらい関心は高いです。一方で香港人の同僚はデモの成果については「影響はないだろう」と雨傘革命のときと同様の悲観的な見方をしていました。

香港の一国二制度が揺らぐことは我が家にとっても影響があるわけですが、同時にうちは日本人と中国人の夫婦で今のところは永住権もない外国人でもあるという微妙な立場でもあります。わたし個人のレベルで出来ることは、その時々で最良と思われる選択を取って生き残れるように仕事の面ではスキルや経験値を上げておくことと、何かあればいつでも動けるような心理面と財政面の用意をしておくことぐらいかと思っています。

ついでに言うと日本は日本で年金制度が揺らいでいたり、終身雇用が終わったりと最近は先行きの不透明感とか不安感がバリバリ出ているので、もう地球単位で生き残れる道を選べるように頑張ろうと思います。自分のことしか考えてないとか愛国心がないとか言う人もいるかも知れませんが、自分と家族を守るという責任を果たすことが最優先です。

東京から香港に戻ってきました

東京出張から戻ってきました。今回は週末に実家にも顔を出してきたので、普通の出張より長めの滞在でした。久しぶりに大学時代の友達たちとわざわざ大学時代に行っていた焼き鳥屋に行き、1人だったのでゆっくり飲んで喋り倒しました。学生時代に飲んでいた頃から10年以上経っているのは驚きでしたが、いまだにゆるい関係が続いていることは嬉しい限りです。

仕事はけっこうハードだった一方かなり日本を満喫してきたんですが、香港に帰ってくるとそれはそれでホッとします。香港では仕事以外のほぼ全ての時間を妻と娘と過ごしていて、色んな人に会ったりすることもなく生活がある意味とてもシンプルです。1週間ぶりに妻と娘と再会して、普通の生活の有り難みを再確認するという意味でも良い滞在でした。

日本人を日本人にしないで

日本で大学を出てサラリーマンをしていたイラン出身の人の記事。「外国人を日本人にしないで」と書いてますが、ここに書かれているような「日本特有なイヤなこと」の例は国籍問わず、日本人でもイヤなものはイヤです。わたしなんか日本人ですが、こういう環境には間違いなく耐えられず、すぐに病気になる自信があります。そもそも「日本人なら、日本にいるなら全てのルールに完全に従うはず」という認識がおかしいのです。

イラン出身で「日本のサラリーマン」10年余。石野シャハランさんが訴えた「外国人を日本人にしないで」

「郷に入っては郷に従え」は日本に限らずどこにでもあるものですが、日本だと従うべきルールが多すぎたり、昔からあるから存在してるだけで意味なかったり、明示されてなかったりすることが多いのと、そこからハミ出した時の許容度とか寛容度が極端に狭い気はします。わたしはルールが苦手なので、やっぱりなんだかんだ海外にいた方が落ち着くのだと思います。

東京出張とビジネス日本語

東京出張で年末の帰省ぶりに東京に来ました。出張で来たのは半年以上前で、けっこう間が空きました。会社にわたし1人しか日本人がいないので、去年は5回ぐらい日本への出張があったんですが幸か不幸か日本のビジネスがそんなにないため今年はだいぶ少なめです。

ちなみに毎回そうなんですが、東京に出張に来ると久しぶりにビジネス日本語で喋り倒す感じになり、普段敬語をまったく使わないのでちょっと緊張します。ビジネスに関して言うと今は言語の強い順に英語>日本語>中国語という感じ。香港で働き始めて6年ほど経ち、今や英語が一番気持ちがラクです。