香港のデモと選択肢

週末の3連休はまた深センの妻の実家に行ってました。なので話題になっている過去最大級のデモは見逃しましたが、会社の同僚たちも参加したぐらい関心は高いです。一方で香港人の同僚はデモの成果については「影響はないだろう」と雨傘革命のときと同様の悲観的な見方をしていました。

香港の一国二制度が揺らぐことは我が家にとっても影響があるわけですが、同時にうちは日本人と中国人の夫婦で今のところは永住権もない外国人でもあるという微妙な立場でもあります。わたし個人のレベルで出来ることは、その時々で最良と思われる選択を取って生き残れるように仕事の面ではスキルや経験値を上げておくことと、何かあればいつでも動けるような心理面と財政面の用意をしておくことぐらいかと思っています。

ついでに言うと日本は日本で年金制度が揺らいでいたり、終身雇用が終わったりと最近は先行きの不透明感とか不安感がバリバリ出ているので、もう地球単位で生き残れる道を選べるように頑張ろうと思います。自分のことしか考えてないとか愛国心がないとか言う人もいるかも知れませんが、自分と家族を守るという責任を果たすことが最優先です。

東京から香港に戻ってきました

東京出張から戻ってきました。今回は週末に実家にも顔を出してきたので、普通の出張より長めの滞在でした。久しぶりに大学時代の友達たちとわざわざ大学時代に行っていた焼き鳥屋に行き、1人だったのでゆっくり飲んで喋り倒しました。学生時代に飲んでいた頃から10年以上経っているのは驚きでしたが、いまだにゆるい関係が続いていることは嬉しい限りです。

仕事はけっこうハードだった一方かなり日本を満喫してきたんですが、香港に帰ってくるとそれはそれでホッとします。香港では仕事以外のほぼ全ての時間を妻と娘と過ごしていて、色んな人に会ったりすることもなく生活がある意味とてもシンプルです。1週間ぶりに妻と娘と再会して、普通の生活の有り難みを再確認するという意味でも良い滞在でした。

日本人を日本人にしないで

日本で大学を出てサラリーマンをしていたイラン出身の人の記事。「外国人を日本人にしないで」と書いてますが、ここに書かれているような「日本特有なイヤなこと」の例は国籍問わず、日本人でもイヤなものはイヤです。わたしなんか日本人ですが、こういう環境には間違いなく耐えられず、すぐに病気になる自信があります。そもそも「日本人なら、日本にいるなら全てのルールに完全に従うはず」という認識がおかしいのです。

イラン出身で「日本のサラリーマン」10年余。石野シャハランさんが訴えた「外国人を日本人にしないで」

「郷に入っては郷に従え」は日本に限らずどこにでもあるものですが、日本だと従うべきルールが多すぎたり、昔からあるから存在してるだけで意味なかったり、明示されてなかったりすることが多いのと、そこからハミ出した時の許容度とか寛容度が極端に狭い気はします。わたしはルールが苦手なので、やっぱりなんだかんだ海外にいた方が落ち着くのだと思います。

東京出張とビジネス日本語

東京出張で年末の帰省ぶりに東京に来ました。出張で来たのは半年以上前で、けっこう間が空きました。会社にわたし1人しか日本人がいないので、去年は5回ぐらい日本への出張があったんですが幸か不幸か日本のビジネスがそんなにないため今年はだいぶ少なめです。

ちなみに毎回そうなんですが、東京に出張に来ると久しぶりにビジネス日本語で喋り倒す感じになり、普段敬語をまったく使わないのでちょっと緊張します。ビジネスに関して言うと今は言語の強い順に英語>日本語>中国語という感じ。香港で働き始めて6年ほど経ち、今や英語が一番気持ちがラクです。

日本の終身雇用が終わった件

経団連会長が終身雇用の終わりと雇用システムの変化に言及したことが、ちょっとしたニュースになっています。実質的にはもう終わっていたんだと思いますが、経団連会長という立場にある人が公に発言したことには意味があります。これから本格的に日本の労働市場は雇用の流動性を高める方向に向かっていくのでしょう。

経団連会長“終身雇用を続けるのは難しい”

ちなみにわたしが10年前に新卒でシューカツしてた時は終身雇用が続くかどうかというよりも、シューカツに必要と言われる自己分析の結果(?)として「自分は飽きっぽいから何十年も同じ会社にいることが前提の雇用は無理」ということで、いわゆる日系大企業はほぼ対象外にしてました。結果として米企業の日本法人に入社したあとは、同僚たちの大半は「外資企業の日本法人市場」という狭いながらも流動性ある労働市場で、日本で働いてる人の中では頻繁に転職して人が入れ替わるという環境でした。

今は香港の労働市場で何とか自分の立ち位置を築きつつある感じなので、正直日本の終身雇用が終わっても自分には特に影響はありません。あるとしたら将来的に日本に戻ることがあるとしたら、流動的な市場の方が戻りやすいということぐらいでしょうか。とは言っても雇用システムの変化には法制度も絡んで相当時間がかかるので、影響があるのはむしろわたしの娘の世代かもしれません。

Japanese International Schoolに行ってきた

先週有給を使ってTai PoにあるJapanese International Schoolに行ってきました。聞いたらここは最年少が5歳からなので、うちの娘はまだまだ先なんですがホームページで見つけた連絡先にメールを送ったら日時を設定して丁寧に校舎を見せてくれました。

インターなので授業は全部英語。同じ施設の中に日本人学校があるところと日本語か普通話のどちらかのクラスを選べるところを除けば「日本」的なところはなく、教室の雰囲気なんかもインターぽい感じでした。

日本人学校と違って日本人なら誰でも入れるわけではなく、普通にインタビューを受けて通らないと入れません。ひそかに日本国籍優遇とかあればいいなーと思ってたので、淡い期待を打ち砕かれました。生徒の出身地もバラバラみたいで、両親のどちらかが日本人の子供の割合も2-3割ほどだそうです。

幼稚園はK1からはインターに入れようかという話になってるので、これから今年の9月ぐらいまでにリサーチと申込み、本格的に香港の受験戦争に巻き込まれていきそうです。

「オリンピック恐慌」読了

タイトルはちょっと煽り気味ですが、中身は現実的な感じで良書でした。日本の財政や年金の部分などは切実で、わたしのように海外在住者が今後の身の振り方を考えるにしても、今から4-5年の間に日本でどういう動きがあるかは行動に影響を与えると思います。

オリンピック恐慌 (幻冬舎新書)

でも個人的には日本は歴史的にも状況を常に改善していくというよりも、本の中で懸念されているような事がさらに顕在化してもうダメだという危機的な状況に置かれてはじめて、一気に過去をひっくり返すということを繰り返しているので、もっと危機的状況になってからが勝負というか、そうならないと何も動かないと思っています。

さようなら日本

香港からの脱出を希望している香港の若い人が増えているそうです。この家賃の高騰を見たらイヤになるのは理解出来ます。香港で教育を受けた人は英語出来るし、カナダやオーストラリアといった移住先の国の主要都市にはすでに華僑コミュニティもあるし、言語環境的にも心理的にもハードルが低いと思います。

さようなら香港 移住希望が急増 (グローバルViews)(写真=ロイター) :日本経済新聞

日本も給料は上がらないし、税金は上がるし、年金は減らされるしということで、若い世代を中心に「さようなら日本」となっていてもおかしくない状況だと思いますが、香港人にある上記のような言語や心理面でのアドバンテージが日本人にはなく、言語能力はむしろ弱点だし、なかなかハードルが高くて難しいんだと思います。実際に脱出してみた身としては、これはこれで楽しいですが色々大変なこともあるので、みんなにオススメしたいとは思いません。

あと日本は安い店でもなんでもサービスはいいし清潔だしモノも安いというのは本当です。香港のような物価や家賃の高騰からのプレッシャーはあまりないので、それはそれで平和で良いかもしれません。物価は上がってないけど、税金や社会保険料は上がるので可処分所得が減っていくのは同じですが。

日本のスキルマッチングアプリ「Anytimes」が香港に来るかも

日本のスキルマッチングアプリ「Anytimes」の創業者の記事がうちの会社が入っているコワーキングスペースのサイトに上がってました。試しにアプリを落としてみましたが、まだ海外対応はしてないみたいでした。なぜここに記事が乗ってたのか謎ですが、海外展開を見据えてとりあえずコワーキングスペースで働いてるんでしょうか。

アプリの中はどこかで見たことあるクラウドソーシング的なあれですが、サービスの内容が「掃除します」とか「子供預かります」とか生活に近いところにフォーカスした感じ。「愚痴聞きます」とか色々なサービスがあって見てるとけっこう面白いです。

香港展開されたら、ニッチなニーズはある気がします。うちみたいにフルタイムのヘルパーは雇いたくないけどたまに手伝ってほしいとか、香港にいる日本人が子供預けるなら日本人の方が安心だとか、子供に日本語教えますとか。香港に来たら是非使ってみたいです。

海外大博士の日本での転職活動の話

ケンブリッジ大学博士の日本での就職活動の顛末。とても面白いです。博士じゃなくても、海外での生活、仕事歴が長いと同じような問題は多かれ少なかれ出てくると思います。わたしも日本に戻って働くとして、やりたいかどうかは別として一番スムーズに行くのはほぼ間違いなく外資企業の日本法人。旧態然とした日系企業のやり方しか出来ない会社には応募すらしないというか出来ません。

海外と日本の就職活動の歴然とした差を実感。海外大博士から見た就職活動 – はじめのすすめ