香港現地採用で夢のある話

仕事で嬉しいサプライズがありました。ここ数ヶ月異動と退職でチームの半分以上が入れ替わるという異常事態になっていたんですが、当然のことながらその影響で人が完全に入れ替わって落ち着くまでは同時に15アカウントぐらい担当するというおかしなことに。明らかに仕事量が増えたので待遇面で何かしら報いられるようにしたいと上司から言われてはいたんですが、現実的には一時的なボーナスとか2020年頭の見直しのときの話かと思っていたら、なんと突然今月からベースを上げると言われて驚きました。

あんまり個人的なお金の話を書くのもアレかなと思ったんですが、待遇が良くないという一般的な期待値がある海外の現地採用でも、意外と夢がある部分もあるということで一応書いてみます。もちろんビジネスの成長度合いやチームの状況などの兼ね合いはありますが、特にうちみたいに小さくて実力主義な会社だと、昇進・昇給がフレキシブルで年齢も雇用期間も関係ないので、タイミングに恵まれて価値を認められれば比較的早く待遇に反映されることもあります。当然逆もあるので一概には言えませんが、少なくとも自分には合っていると思っています。

ちなみにわたしが現地採用として働き始めたのが2012年夏だったのですが、今年までの7年間2社の合計で2回の昇進があり、今回の昇給も含めると給料のベースがほぼ倍になりました。平均すると毎年ベースが10.5%上がった計算になります。今年は年始に昇進+昇給があり、さらに半期後にもう1回昇給が来るというまさに盆と正月が一緒に来た状態です。もともとモチベーションは結構あったんですが、さらに仕事やる気が出ました。来年は学費などさらに出費が増える予定なので助かりました。

ところで下のブログの著者は赤裸々に中国での現地採用の収入推移を書かれています。中国と香港なのでベースは違いますが、共通点は「年功序列や職位バンドの制限」がないダイナミックな環境で努力して認められて、いろいろタイミングが合うと良いこともあるという事です。

中国で現地採用で働いていた時の収入推移について – 中国と日本ではたらき自由を目指すビジネスマン

次に転職するとしたら

ここ最近LinkedInのダイレクトメールで転職の紹介が多いです。香港だけでなくシンガポールや日本のもあったり、業種も同業者、テクノロジー製品を作ってる会社、クライアント側と色々あって、見ていてなかなか面白いです。ただ、昇進させてもらったばっかりだし、今年は10人しかいないオフィスで4人異動と退職でいなくなって代わりに5人雇うとことになり、入社1年半にして最古株の1人になってしまったので今は転職は考えていません。あと2年ほどで永久居民権も取れそうなので、少なくともそこまでは今の会社で頑張ろうかなと思っています。

そのあとは分かりませんが、今の会社も5年以上いる人はほぼ偉い人かエンジニア系ばかりで、自分のような顧客対応のコンサルタントやプロジェクトマネージャーは大体その前に転職していく、会社の中でも比較的入れ替わりが早いポジションです。わたしにも数年後にはそのときが来ると思いますが、おそらく今のキャリアの流れを汲んだら選択肢としては今来ている求人と同じで同業他社か、関連領域だけど別のテクノロジー製品作ってる会社か、クライアント側に行くか。

同業他社はあんまり興味ないのでなしとして、クライアント側で働くのも面白いかもしれませんが、今の顧客はほとんど大企業で、去年から9ヶ月もの間クライアントの大手金融機関に半分常駐してた経験も踏まえて、それがうまく想像出来ない自分もいます。あとここ4−5年で気づいたことは、やはり根本的なところで新しい技術に関わるのはワクワクするし、風通しの良い雰囲気とかルールはゆるいけど仕事はやる感じとか、若いテクノロジーの会社に比較的多い文化が自分に合うのかなと思っています。今のところ次に転職するとしたら若くて伸びてるテクノロジーの会社とかかなと想像してるので、そういう会社についてはなるべくアンテナを張っておこうと思います。

「苦しかったときの話をしようか」読みました

敏腕マーケターの著者が就活を控える娘のために書いた、キャリアに関するアドバイスを書いた「苦しかったときの話をしようか」という本を読みました。タイトルと内容が直感的に結びつかないですが、特に若い人にとってはとても役立つ内容だと思います。自分も就活していたときのことを思い出しながら読んでました。自分のなかに軸を持つこと、強みを自覚することは感覚的にはやってたと思いますが、しっかり言語されていて頭にスッと入ってきます。自分の娘が大きくなったら読ませたい本を発見出来ました。

で、やはり一番印象に残ったのはタイトルにもある「苦しかったときの話」。P&GのUS本社時代の話なんですが、はっきり言ってかなり壮絶です。これがグローバル企業の本社の社内政治と人間関係かと思うと、悲しいというか何というか、こんなことがあったら自分だったら絶対に簡単に折れて諦める自信があります。あとはP&G日本時代に直面した「後ろ向きの仕事」の話。自分も極小のスケールながら「このビジネスは成功しないな」と頭の片隅で思いながら仕事をしていた時期がありましたが、これは管理職でなくてもキツイものです。ビジネスの責任を負う管理職で、うまくいくと信じられない仕事を部下にやらせなければいけないというのはさらにキツイと思います。

自分としては社内政治とか言葉を聞くのもイヤだし、後ろ向きの仕事もイヤだし、やっぱり今の職場のような規模の小さい、風通しの良い組織で自分が価値を信じられるビジネスをやりたいようにやれるのが一番性に合っていると思いました。それでもたまーに後ろ向きの仕事が来ることもあるんですが、それは本書にも書かれている通りサラリーマンである限り避けられない運命なのだと思います。

チャレンジングな日々

最近採用した2人が入社してきて、代わりに2週前に1人、そして今週はわたしの上司が退職。上司は香港系イギリス人(いわゆるBBC)で、同じ会社のUKオフィスに移動になるので完全にいなくなるわけではないですが、けっこう頼りになる上司だったので、いなくなるのは寂しいです。担当顧客が増えると同時に新しい同僚にトレーニングもしないといけなかったり、バタバタしてます。そしてそんな時に限って新案件が転がり込んできたり。。。こういうカオスな状態はキツいんですが、意外と一方で楽しかったりもするので、同じような毎日だと飽きてダラーっとしてしまうかなり飽きっぽい性格な自分は、なんだかんだ言ってチャレンジングな環境が好きなんだと思います。

職場がドタバタしはじめた件

採用ラッシュと退職・異動がついに始まり、ドタバタし始めました。仕事量が増えるのは分かっていたんですが、あと2ヶ月ほどで自分より前からいた同僚がほぼいなくなるという事態で、単純に分からないことがあった時に気楽に色々聞いて喋る相手がオフィスから減ってしまうのが不安。試練ですが、よく考えたら前の職場で自分しかやっていない仕事で他に知ってる人が海外にしかいない状態が1年ぐらい続いたこともあったので、そのときに戻ったと思って頑張ります。

ファーウェイの話

ファーウェイへのUS企業からの輸出禁止令が話題になってます。うちの会社はフランス企業ですがファーウェイと取引があり、しかもUS企業のサービスに関するコンサルをしているため、今後どうなるかは不透明です。ただ聞いた話によると既にUSテック大手の中にもファーウェイへのサービスを止めているところがあるらしく、雲行き怪しい感じです。先週まで普通にサービスを提供していた会社が突然メールも返ってこない状態という話で、話を聞いているともうクレイジーとしか言いようがないです。

ファーウェイに同情する声もある一方で、中国政府はFacebookやGoogleを締め出してるからUSがファーウェイを締め出しても文句は言えないという論理も聞きます。ただ、中国政府がFacebookやGoogleに対してやっているのはある意味不買で、中国でサービスを売らせないだけ。同じようにUS市場から締め出す意味でファーウェイ製品の不買までならまだ分かるとしても、モノやサービスを売るのも禁止するというのは、ただその会社を潰したいという意図以外に説明がつかない気がします。

日本人を日本人にしないで

日本で大学を出てサラリーマンをしていたイラン出身の人の記事。「外国人を日本人にしないで」と書いてますが、ここに書かれているような「日本特有なイヤなこと」の例は国籍問わず、日本人でもイヤなものはイヤです。わたしなんか日本人ですが、こういう環境には間違いなく耐えられず、すぐに病気になる自信があります。そもそも「日本人なら、日本にいるなら全てのルールに完全に従うはず」という認識がおかしいのです。

イラン出身で「日本のサラリーマン」10年余。石野シャハランさんが訴えた「外国人を日本人にしないで」

「郷に入っては郷に従え」は日本に限らずどこにでもあるものですが、日本だと従うべきルールが多すぎたり、昔からあるから存在してるだけで意味なかったり、明示されてなかったりすることが多いのと、そこからハミ出した時の許容度とか寛容度が極端に狭い気はします。わたしはルールが苦手なので、やっぱりなんだかんだ海外にいた方が落ち着くのだと思います。

東京出張とビジネス日本語

東京出張で年末の帰省ぶりに東京に来ました。出張で来たのは半年以上前で、けっこう間が空きました。会社にわたし1人しか日本人がいないので、去年は5回ぐらい日本への出張があったんですが幸か不幸か日本のビジネスがそんなにないため今年はだいぶ少なめです。

ちなみに毎回そうなんですが、東京に出張に来ると久しぶりにビジネス日本語で喋り倒す感じになり、普段敬語をまったく使わないのでちょっと緊張します。ビジネスに関して言うと今は言語の強い順に英語>日本語>中国語という感じ。香港で働き始めて6年ほど経ち、今や英語が一番気持ちがラクです。

日本の終身雇用が終わった件

経団連会長が終身雇用の終わりと雇用システムの変化に言及したことが、ちょっとしたニュースになっています。実質的にはもう終わっていたんだと思いますが、経団連会長という立場にある人が公に発言したことには意味があります。これから本格的に日本の労働市場は雇用の流動性を高める方向に向かっていくのでしょう。

経団連会長“終身雇用を続けるのは難しい”

ちなみにわたしが10年前に新卒でシューカツしてた時は終身雇用が続くかどうかというよりも、シューカツに必要と言われる自己分析の結果(?)として「自分は飽きっぽいから何十年も同じ会社にいることが前提の雇用は無理」ということで、いわゆる日系大企業はほぼ対象外にしてました。結果として米企業の日本法人に入社したあとは、同僚たちの大半は「外資企業の日本法人市場」という狭いながらも流動性ある労働市場で、日本で働いてる人の中では頻繁に転職して人が入れ替わるという環境でした。

今は香港の労働市場で何とか自分の立ち位置を築きつつある感じなので、正直日本の終身雇用が終わっても自分には特に影響はありません。あるとしたら将来的に日本に戻ることがあるとしたら、流動的な市場の方が戻りやすいということぐらいでしょうか。とは言っても雇用システムの変化には法制度も絡んで相当時間がかかるので、影響があるのはむしろわたしの娘の世代かもしれません。

採用ラッシュ

ここ1ヶ月ぐらいで20人ぐらい採用面接しました。というのも、いろいろなタイミングが重なって今の会社のメンバーの大半が3ヶ月ぐらいのうちにいなくなるということになってしまい、ほぼ総入れ替えのようなことになったから。かなり危機的な状況に陥る可能性もあるんですが、不幸中の幸いで良さそうな候補者を数名確保出来ました。香港の流動的な労働市場もそうですが、今の会社のデータ活用に特化したコンサルという比較的トレンディーな業態のせいか、ポストが開けばけっこうな数と質の候補者が集まってきました。

採用面接した人の国籍も香港、中国、インド、イギリス、チェコなど多岐にわたり、香港はやっぱりインターナショナルなところだなぁと思い知らされました。採用して人が入れ替わった後が本当に大変なところなんですが、新しいチームメートを探す採用プロセスは、ちょっとしたドラクエ気分で楽しいです。あと、就業経験のない大学院の新卒を1名採用したんですが、若いのにちゃんとキャリアのことを考えて勉強もしていてスゴイなぁと関心しました。自分が大学を出たときなんてほぼ何も考えてなかったので、18歳の時の自分に爪の垢を煎じて飲ませたいです。