5月31日に退職ということで、ついに残り2日になりました。時間が経つのが早すぎて、まだ全然実感がありません。2011年に意識の高さを持て余して日本を離れて今まで11年の月日が流れました。ピチピチの(?)26才から今年で37才になるまで第2の青春(?)を捧げた香港と中国にひとまず別れを告げて、日本に帰ります。本当に本当に帰るのかと未だに信じられない気持ちですが、本当です。
振り返って思うのは、こういう冒険が出来るかどうかは年齢とライフステージに大きく依存すること。夢のない話に聞こえるかもしれませんが年齢はただの数字とは言うものの年齢と待遇が上になればなるほど転職が難しくなるのは確かで、結婚して子供がいてという状況で住む国を変えてキャリアをゼロから切り拓くというのは並大抵の事ではありません。その意味では当時新卒で入った会社を3年経たずに辞めたのは正しく、あの時そのまま30過ぎぐらいまで引っ張っていたらきっとこういう経験は出来なかったのではないかと思います。
最近は海外に留学する日本人が減ってるという話も聞くし、海外現地採用でキャリアを積んで這い上がるなんて茨の道をわざわざ選ぶ人も超少数派だと思いますが、少数派だからこそ価値が生まれる可能性があることも確か。既に日本の大企業で働いている人とか安定的な仕事を得ている人にとってはリスクが高すぎるとも思いますが、失うものが少ない人(例えばブラック企業に入ってしまってスグ辞めた人とか、新卒カードを失って正社員の職が見つからない若者)には悪くない選択肢かもしれません。
もちろんキャリアの側面だけでなく多様な文化や言語に触れる事は単純に楽しいし、視点や人生を豊かにしてくれます。何にせよこの11年は自分にとって第2の青春であり、今後の人生の糧になる期間だったと信じています。