円安と転職と家

円安がすごいことになってます。年初から1ドル110円程度だったのが、2022年3月28日には125円まで下がり、一気に10%以上も円安に。人民元に対しても19.4円まで下がり、私が中国に来たばかりの2011年は1人民元が12円だった事を考えると隔世の感があります。

過去10年間香港と深センで外貨を稼いできた自分のしがない資産の9割は人民元か香港ドルベースなので、資産価値という意味では円ベースでは円安になった分増えました。一方で今年の夏から日本に本帰国して10年以上ぶりに日本円の給料をもらうことになるのでドルベースの給与は10%以上下がるという、ちょっと複雑な心境です。

日本に帰るのは中長期的に稼ぎ続けるためにベストな選択だと思って決めた事なので、直近の為替に影響されるような事ではありませんが、今回の円安は今までの円安とは違って、物価高騰と景気減退が同時に来る長いスタグフレーションの始まりだとか国債暴落の始まりだとか色々怖い話も聞こえてきます。

もちろんそうなったらイヤですが、ちなみに今回オファーをもらった転職先は海外売上比率の高い日系企業の本社。輸出企業なので円安は有利に働く部分もあるかもしれないし、日本市場の景気に全てが左右されるポジションではないというのが外資日本法人ではなく日系企業に決めた1つの決め手でもあったので、出来る範囲で特定の市場のリスクをある程度はヘッジ出来る選択をしたつもりではあります。

円安傾向が続く想定で日本で稼いだお金は教育やら住居やらに国内である程度使ってしまって、外貨ベースの資産は動かさないで運用を続けるのが良さそうだなと思っています。今まで家を買うのは避けてきたというかそのチャンスもなかったですが、日本の不動産は海外と比べて割安だし日銀は金利もあげないつもりらしいので、日本に帰って落ち着いたら不動産価格が上がる前に家購入を検討しようかなと考え始めました。

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