幼稚園再開と中国共産党大会

春節前から休暇に入った娘の幼稚園は深センでのオミクロン感染者の増加とゼロコロナ政策を受けてずっと再開出来ずにいたのですが、3ヶ月の時を経て今週ついに再開しました。

全ての子供と同居している人は再開の直前に3日連続でPCR検査を受けて陰性証明の記録を取り、行程码で過去14日間に高・中リスク地域に行っていない事を確認してシステムに申請。承認されないと登園できないという厳戒態勢が敷かれ、幼稚園再開自体は嬉しかったものの、ここまでやるかと呆れました。

各地でゼロコロナ政策が続いていますが、1つの側面として2022年秋の中国共産党大会があると言われています。最長10年の任期を取っ払った習近平が11年目に突入するのはほぼ確実であるものの、その他の重要な人事が決まるタイミングなので、ここでコロナでつまずくわけにはいかないと各地の政治家が躍起になって少しでも感染者が出ると局地的にロックダウンしたり、中国以外の国が制限が緩めていく中、中国は逆にどんどん厳しくなっているという現象が起こってます。

深センでも1週間のロックダウンを経て感染の波は収まり、今はほぼ全域が低リスクとなっているにも関わらず、基本的に48時間以内の陰性証明がないとドコにも行けない状態が続いています。以前同じ低リスクだった時にはなかった制限が追加されている事に対して説明をつけるには「中国共産党大会が近い」というのが最もしっくり来て、政治家の地位を守るために全市民が協力していると思うと、悲しくなってきます。

上海のロックダウンではコロナウイルスの拡大を防ぐ一方で他の重い病気で苦しむ人が必要な治療を受けられずに亡くなったといったニュースが拡散されましたが、コロナウイルスの感染者や死者以外は今の状況ではカウントされません。チャイナリスクの記事にも書いた通りコロナ対策の評価指標の設定がおかしいからこういう事になるのですが、そんな事は誰も言い出しません。

中国人の友人が中国はとにかく「政治第一」だから、中国共産党大会が終わるまではこの傾向が続くけど、その後何かしらの緩和策が出てくるはずだと言ってましたが、そうなることを祈っています。

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