日本の終身雇用が終わった件

経団連会長が終身雇用の終わりと雇用システムの変化に言及したことが、ちょっとしたニュースになっています。実質的にはもう終わっていたんだと思いますが、経団連会長という立場にある人が公に発言したことには意味があります。これから本格的に日本の労働市場は雇用の流動性を高める方向に向かっていくのでしょう。

経団連会長“終身雇用を続けるのは難しい”

ちなみにわたしが10年前に新卒でシューカツしてた時は終身雇用が続くかどうかというよりも、シューカツに必要と言われる自己分析の結果(?)として「自分は飽きっぽいから何十年も同じ会社にいることが前提の雇用は無理」ということで、いわゆる日系大企業はほぼ対象外にしてました。結果として米企業の日本法人に入社したあとは、同僚たちの大半は「外資企業の日本法人市場」という狭いながらも流動性ある労働市場で、日本で働いてる人の中では頻繁に転職して人が入れ替わるという環境でした。

今は香港の労働市場で何とか自分の立ち位置を築きつつある感じなので、正直日本の終身雇用が終わっても自分には特に影響はありません。あるとしたら将来的に日本に戻ることがあるとしたら、流動的な市場の方が戻りやすいということぐらいでしょうか。とは言っても雇用システムの変化には法制度も絡んで相当時間がかかるので、影響があるのはむしろわたしの娘の世代かもしれません。

初めての採用活動

今年から初めての部下が出来て、同時に採用にも関わり始めました。香港含め海外支社は人数が少なく人事担当はいないため、自分たちでCVのスクリーニングから面接の調整など全部やっています。何でも大体やったことない事をやるのは楽しいです。

で、このあいだ初めて採用候補者を面接してきました。感じたことは、当たり前ですがCVを見ても分からない事の方が多くて、やっぱり実際に会って話すことで得られる情報量は多いなと。CVを読んで頭の中で想像したイメージと会って話した後のイメージが全然違うということもあって面白いなと思いました。

キャリア相談の話

今の会社に転職して1年と3ヶ月。そのうちの直近9ヶ月は半分ぐらい客先に常駐していて同時に2つの仕事をこなしてるような状態でしたが、その契約が来週で終わります。2足のわらじ状態は頭の切り替えとか物理的にやりたいときにやりたい事が出来ないことが多くてちょっとキツかったので嬉しいです。

キツいこともありますが、一つの会社で働きながらいくつもの会社で働いたような経験が得られるので、キャリアの面では悪くはない側面もあります。わたしは今転職2回で3社目ですが、前職でも最後の2-3年は同じような感じでほぼ他の会社の人間として働いてたので、感覚的にはもう5社以上で働いたような気がしてます。こういう経験は先のキャリアを考える上ではプラスだと思います。

例えば今行っている客先は外資の大手金融機関ですが「やっぱり自分は金融とか大企業とか向いてないな」と再確認出来たり。最近義理の弟からちょっとした進学と将来の相談を受けたこともあって、結局は自分に何が向いていて何がやりたいか考えるしかないんですが、そんなこと言ったって自分のいつもの部屋でいくら頭をひねったって、ほとんどの人は大したことは思いつかないと思うのです。少なくともわたしは若い時そうでした。

でも、3社ぐらい違う会社の色んな職種で働いてみたら、少なくともだんだん何が向いてないかぐらいは分かってきます。というわけで、いつもこういう相談には大したアドバイス出来ないのですが、若者にはバイトでもインターンでも出来るならどんどんやった方がいいよと言うようにしてます。

昇進しました

昇進の話がついに確定しました。予想以上に時間がかかりましたが、めでたく今年から昇進することになり、パッケージの詳細の説明も受けました。ちょうど幼稚園が始まって家計が圧迫され始めたので、とても助かりました。

仕事の直接的な変化としては同僚2人がわたしにレポートすることになりました。人生初の部下はフランス人と香港人になりそうです。今までコンサルタントとして自分の成果物に集中していればよかったのが、チームの成果物に責任を持つことに。さらにビジネス拡大についてもインセンティブがあるので、仕事の幅、裁量が広がります。

ちなみに昇進するのはわたしだけでなく、もう1人同僚が同時に昇進。ビジネス拡大してるので、ポストを増やして昇進させて、さらに人を雇ってという好循環が起きています。さらにレポートラインの変わらない昇格も去年だけで2人。去年から1年ちょっとでコンサルタントの半分以上が昇進または昇格してるという状況です。誰かが競争に勝って誰かが負けるというわけでなく、全体的に上がっているので雰囲気も良くなるだろうし、こういうのを見るとやっぱり成長してる会社で働くのはいいなと思うと同時に成長の部分により直接的に関わるので頑張らないといけないなと気を引き締めてます。

きっと、むかしむかし日本経済が急成長して日本企業が世界的に強かったときは日本中こんな感じだったんだろうし、今の中国もそうです。転職を決断した2017年末の時点では前職とパッケージも大差なかったし迷った部分もあったのですが、結果的に良い方向に転がり、自分は実はけっこう運がいいと思っています。

海外大博士の日本での転職活動の話

ケンブリッジ大学博士の日本での就職活動の顛末。とても面白いです。博士じゃなくても、海外での生活、仕事歴が長いと同じような問題は多かれ少なかれ出てくると思います。わたしも日本に戻って働くとして、やりたいかどうかは別として一番スムーズに行くのはほぼ間違いなく外資企業の日本法人。旧態然とした日系企業のやり方しか出来ない会社には応募すらしないというか出来ません。

海外と日本の就職活動の歴然とした差を実感。海外大博士から見た就職活動 – はじめのすすめ

学び獣をさがせ

ラーニング・アニマルという言葉は初めて聞きましたが、この間参加した採用フェアでも「どういう人材を求めているか」と聞かれたときには、基本的なスキルや経験に加えて「新しいことを学び続ける姿勢がある人」というのを繰り返していました。

転職で強い グーグル型「ラーニング・アニマル」とは|NIKKEI STYLE

というのもウェブやデジタルの業界は新しい技術や製品が出てくるペースが速く、会社も買収したりされたり提携したりするので、否が応でも新しいことを吸収し続ける必要があります。未来のことまで全部知っている人は存在しないので「今までの経験」はある程度あればよしとして、むしろ「学び続けられること」が重要な資質になります。若い人を採用するときは特に。

ついでに2歳児の親として子育てもしている身としては「自分の頭で考えて、学び続けてかつそれを楽しむことが出来る事」というのが教育が最終的に目指すところなのかなぁとも思います。

スタートアップの採用フェア

会社が香港のスタートアップのイベントに参加するというので行ってきました。イベントの中に求職者のためのブースがあり、うちの会社も採用のために会社総出で(シフト制で)対応しました。人数少ないので採用部門はなく、イベントごとは大体みんなでやります。今まで採用プロセスにはほとんど関わったことがなかったですが、なかなか楽しかったです。

STARTUP IMPACT SUMMIT

思っていた以上に盛況で、その場で履歴書を渡して行く人も多数。ブースにいた2時間ぐらい喋り倒すことになり、かなり疲れました。香港でもスタートアップで働きたい人は多いようです。中にはリクルーターも来ていて、逆に仕事探してませんか?とアプローチをされたり。香港の労働市場のダイナミクスが垣間見れた気がしました。

日本での転職情報を収集した結果

興味本位でしたキャリア登録のために日本語の履歴書を書いてみたのですが、登録してからわずか1週間で会社の人事担当者から「合いそうなポジションがあるので、希望する面接日時を教えてください」と連絡が来ました。キャリア登録のページに「情報収集中の方はぜひ」みたいな文言があったので登録したんですが、いきなり採用面接の案内が来てビックリしました。しかもメールにはどのポジションの面接なのかも書いてないという。

ひとまず今は応募する段階ではないので面接は丁重にお断りしました。どのポジションの面接だったのかは情報収集のため教えてもらい、だいぶニッチなポジションでしたが確かにこういうのは合うかもね、とちょっと納得。日本での転職の場合の情報収集のひとつの結果としては、「ニッチなポジションなら日系企業の本社にもポジションはありそう」ということでした。

個人的には人材紹介会社は基本的に広く浅くというか、とりあえず誰でもいいから連絡しといて、ひとまず情報をプールしとこうというモチベーションが高いので、よく人材紹介会社から来る「スカウトメール」とか全く当てにならないと思っています。採用する会社から直接面接来ませんかと言われた方が圧倒的に手応えがあります。

日本語の履歴書を書いてみて思ったこと

将来に備えて日本の転職サイトにも一応登録はしてるんですが、転職サイトに人材紹介会社のエージェントがたくさん登録していて、エージェントとのマッチングサイトみたいになっていて、あまり面白くありません。で、先日ある日系企業の採用ページで「キャリア登録」という「今ある求人に応募するわけじゃないけど、登録しておいて将来的に合うポジションがあればご連絡」的なのを見つけたので、試しに登録してみました。そしたら日本語の履歴書をくれと連絡が来たので、日本語の履歴書を書いてみました。

面倒くさいからLinkedInのプロフィール見てくれよと思いましたが、まぁ作っておいても損はないかなと思って何年ぶりか分かりませんが、日本語の履歴書をアップデート。職務経歴を見なおしてみると日本勤務は最初の2年半だけで、そのあと直近6年半は香港。今は日本に拠点がないフランスの会社の香港法人にいるし、日本側から見ると、もうなんかよく分からない人材だろうなーと自分でも思います。

転職するなら

ITやサービス業から他業界への転職が増えているという話。わたしはITやデジタル絡みの仕事をしてるので、これは言わずもがなというか、ITのコンサルやベンダー側からユーザー側に転職するというのは全くもってよくある話です。今もそうですが、これから生活がさらにどんどんデジタル化してくると、世の中のほとんどの企業でITやデジタル技術をガシガシ使う必要が増え続けることを考えると、とても自然な流れです。

デジタル革命 越境転職促す 即戦力の40代活発  :日本経済新聞

わたしも香港に来てからITベンダーやコンサルで働きはじめて、気づいたらもうすぐ7年。将来的に1回ぐらいはユーザー側で働いてみたいなーという気はしています。そしてもしユーザー側に転職するなら出来れば本社(HQ)で。というのもITやデジタル絡みの大きな動きというのはだいたい本社が旗を振って海外はそれに従うというのが基本なので、フォローするだけじゃ面白くないと思うからです。