妻の修士課程が終わる

妻が3年ほど前から香港大学の大学院にパートタイムで通っています。通っていると言っても今年に入ってからはずっとコロナで対面授業はなく、ずっとリモートですが。今年の年末に単位を取り終わる予定で、今卒論に取り組んでます。順調にいけば、というか卒論の締め切りが今月までなので、年内に全部終了する予定で既に最後の講義も受け終わっています。

思えば娘が生まれて6ヶ月の頃から夏休みと冬休みを除いて週に1-2回、各3時間ほどの講義を受けていて、わたしは特に最初の数ヶ月はかなり悪戦苦闘しつつ娘と1対1の時間を乗り切っていました。平日の夜の講義の時は特に仕事との折り合いでキツい時もありましたが、仕事あがりに直接大学に行ってまだ1歳にもならない娘を妻からバトンタッチで受け取りキャンパスで遊んでいたのは今となってはなかなか良い思い出です。3年前の最初の講義の時は娘がママがいなくて大泣きしてどうにもならなかったことをまだ覚えてます。

自分もまだ娘が生まれてなかった時に香港科技大学の修士課程をパートタイムで修了しましたが、そういう思い出もあって妻の卒業は自分のよりも断然感慨深いものがあります。もう1回やれと言われたらイヤですが、やってよかったと思います。

香港政府のワクチン供給計画

今週金曜日から休暇に入るので、今年の稼働日も残り4日となりました。娘の幼稚園は既に2週間のクリスマス休暇に入り、家はもう休みモードに入っています。今年は日本に帰れないので年末感があまりなく、1年の締めくくりとしては物足りない感じになると思いますが、ゆっくり休みたいと思います。いざ帰れないとなると、やっぱり年末年始は日本のふわっとしたハッピーな雰囲気を味わいたいなぁと思います。

とにかく早くコロナ収束してほしいですが、現状自分が接種できる可能性のある場所でワクチンが早めに出回りそうなのは香港かもしれません。香港政府が12月11日に下記のようにワクチンの供給について計画を出しました。

(1)香港政府は、既に2社の製薬会社との間で新型コロナウイルスのワクチン供給について合意。他企業とも引き続き協議を行っていく。2社の内訳は、シノバック(科興生物・中国)、復星医薬(中国)・BioNTech(ドイツ)・ファイザー製薬(米国)の共同開発
(2)シノバックのワクチンは、早い場合には来月から香港に約100万本供給される予定。復星医薬(中国・ドイツ・米国)のワクチンは、来年第1四半期に供給される見込み。
(3)市民のワクチン接種については、約300万人の優先接種者(医療従事者や高齢者等)を決定の上実施する。来年中には大部分の市民がワクチンを接種できる見込み。

1月にも供給開始され、2021年度中に大部分の香港居民がワクチンを接種出来る見込みということです。ワクチンの効果や副作用に関する十分なデータがなく、実質的に最初に接種する優先接種者が大規模なテスト代わりになるという話なので来年どうなっているかは分かりませんが、少なくとも日本はまだザックリとした計画も発表されてなく、香港は人口が少なくて政府が金持ちなので出回るのが早そうな気がします。もしちゃんと副作用なく効果があってワクチンを打てるとなれば来年ちょっと香港に行って打ってこれるんじゃないかと希望的観測をしてます。ワクチン打ったら越境の際に隔離が要らない状態になってることが前提ですが。

ちなみに、深センで医者をやっている妻の妹は既にシノバックのワクチンを打ったそうで、ある意味強制的な大規模テストに参加しています。今のところ特に大きな副作用とかはないみたいですが、妹が言うには中国のワクチンは欧米のと比べて毒性が弱くなっていて効き目がどれくらいあるか微妙らしいです。

香港に隔離なしで行ける

日本大使館からいつもの「香港政府の防疫措置等に関するお知らせ」が届きました。今まで大体これこれの措置が追加されます又は延長されますという話ばかりだったんですが、今回は下記の通りビッグニュースが入ってきました。

広東省・マカオから入境する香港居民の検疫免除
11日、香港政府は、この23日(月)から【回港易スキーム-広東省及びマカオから入境する香港居民への検疫免除計画(Return2HK)】を以下のとおり実施する旨発表しました。
(1)香港居民であり、且つ過去14日以内に香港、広東省、マカオ以外の滞在歴がない場合には、香港入境時の検疫を免除。
(2)本計画の実施当初は、深せん湾出入境ポイントからの入境者数を1日3000人、港珠澳大橋出入境ポイントからの入境者数を1日2000人に制限。
(3)本計画の利用を希望する香港居民はオンラインで申請。第1期申請受付期間は11月18日から21日まで。
(4)申請を受理された香港居民は、広東省又はマカオにある香港政府承認の医療機関で核酸検査を受け陰性証明を取得。検体採取は香港入境日及びその前3日以内に実施。
(5)入境者は、入境前にウイルス検査の陰性結果を広東省健康コード又はマカオ健康コードに転送し、その他の必要情報を入力して健康申請を完成。その後、緑色QRコードが発行され、香港入境後の14日間の強制検疫が免除となる。

つまり、広東省に住んでいて香港居民でもあるわたしや妻、娘は隔離なしで香港に渡れますが、大陸に戻るときはまだ隔離が必要。片側だけでも隔離がなくなったのは良いニュースですが、戻るときが大変なのでまだ香港には行けません。最近は香港への入境規制も日本含むハイリスク地域から来た人はホテル隔離が必須になったりと厳しくなっていて、中国と近いレベルになってきてます。これで感染を抑え込めれば香港から中国への越境も隔離なしになる日が来るかもしれません。

香港 – 深セン間ですらいまだにこんな調子なので、中国 – 日本間が隔離なしになるのは、ワクチンが出回ってからになると思っています。来年の娘の夏休みの頃には日本に行きたいなーと思ってます。

在宅勤務のこと

郊外在住と週1回の在宅勤務を活かしてゴルフの朝練したり、生活が豊かになっている感じがします。香港でコロナで在宅勤務が必須だったときは1日でも早くオフィスに戻りたかったですが、今は娘も幼稚園に行き始めたしむしろ在宅勤務を増やしたいぐらいです。香港の狭小住宅での在宅勤務は息がつまりますが、今は深セン郊外の広めの家なので部屋1つを自分の仕事スペースに出来て全くもって快適です。

東京にいる友人はもう何ヶ月もほぼ在宅勤務していると聞いていて、香港の感覚でキツイだろうなーと思ってましたが、住環境によっては意外と大丈夫なのかもしれません。日本ではコロナが収まった後も在宅勤務したいという人が増えていると聞きましたが、住環境がよく整っている人はそうなるよなと思いました。わたしの仕事もお客と顔を合わせることは少なく、ほとんどリモートで解決するので、もはや逆に週に在宅勤務4日のオフィス1日ぐらいにしてほしいぐらいです。

香港で最後の納税

香港の2019年4月から2020年3月までの所得税が確定したとメールが来たので、オンラインでサクッと支払い完了しました。もうすぐ給料も深センに切り替わるので、おそらくこれで最後の香港での納税になりそうです。香港の税制はシンプルで税率も低いので良いですがその分高すぎる家賃と生活費でおカネが飛ぶので、税率の高い深センに切り替わり娘をインター幼稚園に入れたましたが、実際のところおそらく可処分所得はあまり変わらず。深センのほうが広いところに住めるし、全体的にコストが低いので生活のクオリティは高くなると思っています。

香港7年

7ヶ月ぶりに深センに戻り、7年に及んだ香港生活を終えました。去年香港の家を引き払ったときはカオス状態でそんな感慨に浸る暇もなかったですが、今回はビザも仕事もほぼ整理したしコロナで気軽に越境できずしばらく香港に戻れない状況なので本格的に香港を離れて新しいチャプターに突入した感じです。香港で過ごした7年間を振り返ってみました。

香港で働き始めた2013年から今までの間に、2014年からパートタイムで修士号を取ってみたり、2017年に初めての子供も生まれたり、2018年には今の職場に転職してみたり、今年2020年は永久居民になったり、振り返れば色々なマイルストーンがあった7年間でした。今年はコロナでダメですが、ほぼ毎年のように友達が訪ねてきたりして思い出もたくさん出来ました。

仕事の面では若いとき国際的な環境で働いてみたいと考えていたことは国際都市香港だったからこそ実現したし、英語でビジネス絡みの学位を取ったことも含めてこの環境でそこそこ生きていけそうな手応えと自信を得たことは今後の財産になりそうです。今の職場で深センに異動させてもらえることになりましたが、もしずっと深センにいたら、キャリアは全く違ったものになっていたことは間違いないと思います。

一方、香港は資本主義と市場原理の権化のような場所で、自分は若いときはどちらかというとそっちよりの思想でしたが、この7年でちょっとその考えが揺らいだという面もありました。自分は現地採用として7年働き、ローカル香港人とほぼ同じような生活を体験してきたと思いますが、そこそこ稼げないと厳しい社会であることは間違いなく、低い税金なり、今揺らいでますが自由と透明性ある法制度なりで金持ちの個人やビジネスをたくさん集める一方で、コストが上がり続ける中で生活のクオリティを保つのが難しい人もたくさんいる現実があります。

そういう事情もあって、香港の子供がいるミドルクラス家庭は基本は共働きでどっちもバリバリ働いて、フルタイムのヘルパーを雇って家事や育児をアウトソースするというライフスタイルに適応しないと、なかなか家計が回りません。個人的には特に子供が出来てからはその香港の典型的なライフスタイルがうちには合わないだろうと思っていたし、昨今の政治的ゴタゴタもあり、いま香港を離れるにあたってもう香港でやり残したことはなく、次のチャプターに進む良いタイミングが来たと、ポジティブな気持ちでいます。

深センはそもそも香港のすぐ隣だし、娘は香港生まれの香港籍だし、自分も永久居民になったので将来香港と縁が切れることはないと思いますが、ひとまず香港編はおしまい。深セン編が始まるということで、ブログのタイトルも変えようかなぁと思っています。

香港から深センへの越境と隔離プロセス

先週末についに国境を突破して7ヶ月ぶりに香港から出て深セン入りしました。出入国から隔離のプロセスはなかなか大変でしたが、面白かったです。

香港からの出国はいつものようにIDを確認するだけで簡単でしたが、中国入国の前にまず45分ほど並び、24時間以内に受けたPCR検査の結果を確認したあと、なぜか紙とオンラインフォームの両方に名前、住所など全く同じ情報を2回記入します。娘と合わせて3人分なのでけっこう面倒でした。その紙とオンラインフォームの情報を確認すると何やら小さいバーコードが発行されて、それぞれのIDの裏に貼り付けられます。で、なんとかイミグレに到達してIDとビザの確認をして入国完了。香港側のイミグレについてからココまで2時間弱ぐらいだったと思います。

で、イミグレを出ると今度は住所や行き先に従って隔離のため各区のホテルを割り当てられ、同じホテルに行く人は集団で移動するためバスが来るまでそこで待機。ここでまた小一時間ぐらい待ちました。ホテルに着いたらまたオンラインフォームと紙に色々同じような情報を記入させられ、ホテルで全員PCR検査。ホテルは子供連れ3人だったからかリビングルームがある大きな部屋があてがわれ、その日はそのままホテルで過ごしました。ちなみにホテルの中では各階にWeChatのグループが作られ、そこでルームサービスや出前の食事を届けてもらうとかのやりとりをしてました。

以前の記事で書いたとおり子供連れだと自宅隔離を選択可能ということで申請していたので、翌日PCR検査の結果が出ると家の管理所から連絡があって昼すぎには家に到着できました。家についたら噂の通りドアに開けると管理所が分かる装置をつけられて、出前とか買い物を受け取るとかでドアを開けるときはWeChatで通知するというプロセスになってます。ここで残り12日間隔離になりますが、家だと料理も出来るしホテルよりも断然快適です。

中国のスケールで正直よくここまで徹底できるなと関心しました。特に深セン、広州、上海あたりは国外から毎日人がどんどん移動して入ってくるわけで、イミグレの対応やPCR検査、ホテル、バス、さらに各住居の管理所など色んなところに相当なコストがかかっていると思います。

中国ビザGET

最後まで一筋縄ではいかない中国ビザでしたが、今日無事に受け取れました。無犯罪証明書が取れるどうかから始まり、ビザの申請が出来るのか、国境を渡れるかどうか、各ポイントで不確定要素があって、行ったり来たりして娘の幼稚園が始まるプレッシャーもあり精神的に疲れましたが、ようやく終わりが見えてきて単純に嬉しいです。

深センの幼稚園は予定通り今日からスタートしていて、娘は越境したあとは隔離もあるので3週間ほど遅れますが、無事に幼稚園にも行き始められるようになり、本格的に新しいチャプターが始まります。7ヶ月の一人遊び期間を経て、ついに同じ年齢の子供と遊べるようになり、幼稚園に通い始めてどういう変化をするか楽しみです。

中国の隔離政策はすごい

もし無事にビザが出れば来週にも香港から深センに移動するということで、深センの隔離政策について聞いたらどうやらすごいことになっています。まず、これは知ってましたが越境する24時間以内に受けたPCR検査の陰性結果が必要で、越境した後にもう一回PCR検査を受けて、この結果が出るまでは全員ホテルで1-2日待機。ほとんどの人は指定されたホテルで14日間過ごします。

14歳以下の子供と一緒の人は自宅隔離も可能ですが、そのためには事前に家の管理所に連絡し、管理所が「街道辦」という政府期間に連絡。越境後のPCR検査が陰性ならイミグレが「街道辦」に連絡し、問題なければ管理所が車を手配して家まで搬送され、家に入ったら14日間外に出ないように家の外に警報器を設置されるらしいです。さすがにやりすぎだろと思いつつ、一方で自宅隔離でここまで徹底できるのは単純にすごいと関心する面もあり、中国行政のパワーの片鱗を見た気がします。

中国の感染者数の総数は間違いなく過小報告されていると思いますが、入国の規制も含めてこれだけ徹底していれば感染者の抑え込みがそこそこ上手く行っているのは本当なのだと思います。ちなみに今外国人は中国から一度出ると新しく発行されたビザがないと再入国できず、新規ビザ発行は今わたしがやっているように相当難しいので、ほとんどの外国人はほぼ国境を越える移動ができない状況です。わたしも一度国境を渡ったら中国が入国規制を緩めるまではよっぽどのことがない限り中国から出ない予定で、今年の年末までに緩和がなければ日本には帰れないだろうなと思ってます。年末もしまだ香港にいたらまた話は別ですが。

最後まで一筋縄ではいかない中国ビザ

中国へのビザ申請は最後の最後まで一筋縄では行きません。本来のスケジュールでは今日の午後イチで受け取れる予定でウキウキしていたら午前中に電話が来て、補足で「なぜ今国境を渡らないといけないのか簡単に説明したレターを書いて送って下さい」と言われ、ビザは今日は受け取れず、レターを送って問題なければビザ発行は来週前半になるとのこと。

すでに来週末には国境を渡るスケジュールで色々準備してたので、来週前半にもらえなければ非常に面倒です。ビザの申請でパスポート渡しておカネまで払った後に却下されるということが果たしてあるのかどうか分かりませんが、この親族ビザが下りないパターンを考えると頭が痛くなります。緊急ビジネスビザの申請は難しいという話なので、これがダメだともうほぼ詰んだ状態になり、香港滞在を延長せざるを得なくなります。以前は毎週やっていた香港から深センへの移動がこんなに難しいなんて、コロナ恐るべしです。